立替払い
クレジットカードを使って買い物が出来るのは、カード会社が消費者の代わりに利用代金を一時的に立替払いしているからです。
立替払いとはその名の通り、第三者が当事者に代わって金銭の支払いを請負い、後に当事者からその代金を受け取ることで成立するものですが、支払い金額をそのまま立替払いしただけでは当然、クレジットカード会社の利益は出ません。
では、クレジットカード会社はどこで収入を得ているのかというと、それは加盟店手数料を差し引くことで生じる仕組みになっています。
クレジットカード利用者が商品購入や施設でのサービスを受けるなどしてカードを使った場合、その代金の消費者への請求は後回しになる訳ですが、カード会社は立替払いという形で即座に行います。
その際、カード会社は利用者の使った金額から、その加盟店に対しての加盟店手数料を引き、残金を加盟店に支払います。
その流れで一旦、売上が計上され、後はカード会社が利用者に対して立替払いした分を回収すれば、ひとつの買い物での三者の利害が一致するというわけです。
勿論、これはクレジットカードの名に冠された「クレジット」の持つ意味、「信用」が成せる業で、システム以前に人対人の信用が大事になる決済のシステムと言えます。
便利、手軽の言葉に油断することなく、誠実さを持って利用を心がけたいものですね。